【iphoneのカメラロールから削除してしまった写真を復活する方法】
基本は、icloud、フォトストリーム、PCバックアップのいずれかをとってないと、iphone上で削除しまった写真は永久に戻ってこない。ゴミ箱とかないからね。
そして俺もご多分に漏れずバックアップ無しでiphone運用してて、写真を消失してしまったわけです。Yahoo知恵袋とかでちょっと調べると「諦めてください」という答えばっか。しかし口惜しい。ネットをもっと掘り下げると、いくつか方法がでてきた。iphoneから消してしまったデータはなんとか取り戻せる可能性はある。諦められない人のために、俺が調べた方法をメモしておく。
(1)サルベージ屋に頼む。
http://mac-119.com/iphone.html←こういうところ。
しかし、高額。調査費用だけで5万。駄目でも5万かかる。
俺のiphone4Sは2日かけても復旧できなかった。
正直、アホくさいのであんまおすすめできない。
ホントに復旧作業してるのかすら怪しいは。
「ダメでした」って戻ってきただけだし、調査項目もなんも通達なし。
(2)専門ソフトを使う。
http://www.wondershare.jp/win/iphone-data-recovery.html
iphone復元ソフトは存在する。
こういうのを使うのも手。ただ、本体から復元するのは4Sは対応してなかった。
(3)脱獄してデータを取り出す。
このやりかたが金もかからずいいかと思う。
ハードルは高いけど、調べまくってトライしてみた。
俺は知識なく途中で失敗したけど、後学の為にやりかた書いておきます。
UNIXコマンドとか一切の知識なくてもできるはず。
やりかたの概要としてはこう。
●脱獄することでiphoneの普段見られないファイルまで見れるようにする。
↓
●削除したデータ領域を、ひとつに固めてPCに転送する。
↓
●PCに転送した固めたデータをサルベージソフトを使って検索する。
この3ステップ。
脱獄は必須。
iphoneの見れないフォルダをいじるのと、
PCとのリモート接続、iphoneのスリープ機能停止アプリ導入に必要。
【iphone脱獄篇】
脱獄はAbsintheっての使った。redsn0wは失敗した。
iphoneでは、バックアップの暗号化も外しておく。
パスワードロックもはずしておく。
写真救出目的ならバックアップ取らない、って手もある。
i-tuneから環境設定→デバイス選択して自動同期をはずしておく。
【iphoneを設定する】
Cydiaっつう裏Appstoreみたいなアイコンが表示されるから
そっから下記アプリを落とす。
◎Mobile Terminal(プログラムアプリ)
直接iphoneにプログラムを実行させる機能
◎SB settings(トグルランチャー)
いろんな機能を『設定』画面にいかなくてもON/OFFできる機能
◎insomnia toggle(SB setteng用トグル)
ONにするとiphoneがスリープしなくなる機能
Mobile Terminalはレポジトリっつうのが必要になるから、
よくわからないけど追加しておく。
Cydiaの下のメニューからManage>Sources>Edit>Addtって順番で押す。
URLを聞かれるから下記のURLを入力
repo.hackyouriphone.org/
◎Open SSHを導入する。
パソコンとiphoneを接続する機能。
Cydiaのホーム画面の下部に
OpenSSh Access How-toってのがあるから押す。
installthe Open SSH packageでインストールする。
SB settingを起動。
more[歯車マーク]で設定画面に移行するので
Set Window TogglesでOpenSSHのトグルをONにする。
◎セキュリティ対策をする
初期状態でOpenSSHを開くとセキュリティ0なので対策をする。
Mobile Terminalでパスワードを変更する。
rootっていうのが管理者権限なのでなんとなく覚えておく。
【データ転送篇】
iphoneの設定画面からWi-Fi>ネットワークを選択>
で、iphoneのIPアドレスが表示されるからこれをメモ。
iphoneは同じ無線LAN内で、SBsettingsからOpenSSHはONにしておく。
マックを設定する。管理者権限で使うこと。
システム環境設定→共有→リモートログインにチェック。
右にssh とパソコンのIPアドレスに表示されるのでこれもメモ。
マックからHD>アプリケーション>ユーティリティ>ターミナルを起動。
これでiphoneとリモート接続する。
iphoneに管理者権限でSSH接続するコマンドを打ち込む。
ssh root@192.168.1.3
すると、さっき設定したrootのパスワードを聞かれるんで打ち込む。
root #みたいな感じで文字列がでて、これで管理者権限でiphoneに
無事つながったことを確認できる。
ここからコマンドを打ち込むことでiphoneの挙動を制御できる状態になってる。
exit
って打って一旦ターミナルを切る。
今度は、iphone側で、削除したデータ領域を吐き出す準備をする。
なんも考えず、MobileTerminalで下記コマンドを打つ。
umount -f /private/var
mount -o ro /private/var
これでiphone側の準備は整う。
マックにインストールしておく。
iFunBoxはケーブルで繋ぐとiphoneの中身が見えるという優れもの。
CyberDuckは接続ソフト。起動させて下記設定すると繋がる。
プロトコル:SFTP
サーバーはiphoneのアドレスを入力
ユーザー名はroot
でログインパスワード聞かれるので登録したパスを入力。
iFunBoxでRAWファイルシステム>devの中にrdisk0s2とかいう
ファイルがある。これが多分、iphoneのデータ領域だと思われる。
これを吸い出して、PCに展開するのだ。
ここでiphoneのMobileTerminalで
suコマンドいれてroot権限(全ファイルが見れる権限)で下記コマンドをIN
dd if = / dev/rdisk0s1s2 BS = 4096 | ssh kazushi@192.168.1.2 'dd of=iphone_rdisk0s1s2_4096.img
IPは自分のいれてね。
このddっていうのはファイルをコピーするコマンド。
ifはinputで入力先/ofはoutputで出力先を差す。
iphoneのデータ領域を丸ごと指定して、sshで繋いでるパソコンにコピーするわけ。
でMacの管理者パスワードをいれると転送がはじまる。
Macのホームフォルダにrdisk0s1s2てのができるから、これで待つ。
16GBなら16GB弱、32GBなら32GBのファイルになるのでMac側の容量は確保しておくこと。ちなみに俺は、mac側のターミナルを使ってmacにデータ吸い上げようとして失敗して、iphoneの残り領域にデータコピーしちゃって、削除領域ごと潰して失敗した。ここはiphoneから、macに転送するのがいいと思う。
結構時間かかるので待つ。7時間とかそんくらい。
iphoneがスリープすると失敗するのでinsomniaを起動させておく。
画面表示は一番暗い設定にしておく。
【データ検索篇】
ここもなにげに難しいセクション。
つうかUNIXコマンドとか知らないと敷居が高い。
ホームフォルダにさっき吸い出したrdisk0s1s2_4096.imgがあることを確認する。
ターミナルを起動させて
pwdって打ってみる。
home/user/kazushiとかでる。これは自分の階層を確認するコマンド
そのあと
mkdir photorecって打つ。photorecという階層をつくるコマンド。
ホームフォルダにphotorecってフォルダができるんで、
ダウンロードしたphotorecを展開する。
ls -laって打って、rdisk0s1s2_4096.imgが表示されたらOK
コマンドからphotorecを起動させる。
photorec/photorec iphone_rdisk0s1s2_4096.img
でphotorecが立ち上がるのでこっからデータを探す。
カーソルキーでをphone_rdisk0s1s2_4096.imgを探して
「Proceed」で次へ進む。
「Sudo」ってのは管理者権限なんでそれで探してもよい。
macのパスワードをいれると先に進む。
「Options」は
paranoid:No
Allow partial cylinders:Yes
Keep corrupt files:Yes
Expert mode:No
Low memory:No
「File Opt」は
探したい拡張子にスペースでチェックをいれてくれ。
んで、救出したファイル置き場を指定して「Search」を押す。
EnterかCかYでいける。
これで運がよければ、カメラロールから削除してしまった写真が復活する。
ちなみに、UNIXの知識がない上に、途中で失敗したので、記述は結構間違ってるかも。専門の知り合いに見てもらうのがいいと思われ。脱獄とセキュリティ、SSH接続までは簡単。
ddで吸い出すファイルは正直なにがなんだかわからない。ここはいろいろ試してみるしかないのかも。rdiskファイルもいくつかあるので。
rdiskは
df -hで容量が表示されっから、3行目の
dev/disk0s2 /private/var
dev/以下のdiskにrをつけたやつがそうじゃねえかな。と思ってる。
photorecはターミナルから起動させるのがコツ。じゃないとimgファイルを読み込まないので。
一応書いておくけど、脱獄とかOpenSSH接続は自己責任なんで、壊れちゃう可能性もあるので要注意で!