2009.02.24 Tuesday
読モブログと背後のシステム
読者モデルたちのブログ『Fairy Blog』
みんな彼氏のこととかブログに書いてて微笑ましい。
アイドル系のブログとかじゃ書けないもんな。
ここ最近、ミスキャンとか読者モデルとか、市井のカワイイ子を使ったコンテンツというかソリューションというかビジネスがどんどん増えてきてるよな。キャバクラ発祥のアゲ嬢の台頭とかはその先鞭をつけたに過ぎん。ミスキャンタイアップ商品は言うに及ばず、読者モデルが働くカフェとかも原宿にあったしな。
前までは、ミスキャンパスとかは芸能界の登竜門とか言いながら、メディアの露出媒体自体の少なさから人気は一過性のものに過ぎず、リソースが使い捨てになってたわけなんだけどさ。
最近はブログやイーコマースとかいわゆるマス以外のネット発媒体の発展により、露出の機会は格段に増えてきてる。ブログという傍流から、メインストリームであるマス媒体に、口コミという形でトレンドを輸入できるきっかけをつくったのはアメブロでありサイバーエージェントであることは周知の事実。マスが流行を『発信』する時代は終わった、と言いながらCGMとかの新しいビジネススキームを組み立てちゃうところが金儲け大好きな大人の発想だよな。ところでアジャイルとか儲かってんのかね。これはブログマーケティングの最たるもんだよ。
閑話休題。
まあ、なにが言いたいかっつうと、若くてカワイイ子つうのは、もうこれは確実にどっかのモデル事務所に在籍してて『オフィシャルブログ』持ってるって考えても過言ではないってこと。総芸能人予備軍と言ってもいいんじゃないかな。
そして、げに恐るべしは東京という巨大マーケットであり、それはあらゆるものを飲み込んで金儲けの手段に変換していくモンスター。無意識化にも触手は伸びる。その対象は市井の可愛い子にも及ぶつう話だ。
今ちょっと増えてきてるシングルズバーとかあるじゃん。あとはキャンパスカフェとかいうの。あんなのただのキャバクラだかんね。んでも募集概要とか見ると、すげー健全に書いてある。あくまで、BARでありカフェ、という体面なのよ。まー、良く見ればさすがに勤務内容とかは想像できるだろうけど、できるだけ敷居を下げるような書き方をしてる。ま、ライトに書くのは風俗求人じゃ常識なんだろうけど、ユーザー向けにもライトな表現にしてる。ものは言いようとは良く言ったもんで、本質はまるっきり一緒なんだけどさ。
これは、慣れた手つきのプロより、素人っぽいリアルさ、みたいな方がより金を吸い上げやすい、ということで、手口が洗練されてきた、というだけのことかもしれないけど。ま、多かれ少なかれ、俺ら『生活者』が使う一定のカネはその手の集金システムの中に落ちる、という仕組みなわけだよね。
ある種のものは、あまりにも巨大で巧妙な上に、エンターテイメントの皮すら被ってるから分かりづらいんだけど。それは広告であったり、それを流してるテレビだったり、最近じゃ、素人っぽいブログを装った商業ブログだったりね。書いてる本人すらその中にいるということを知らされていない、という。
そのシステムは本質が表にでないようなプログラムで運用されてる。おおっぴらに金儲けすると、ホリエモンみたいに守銭奴だっつうことでムチャクチャ叩かれるからね。金儲けの話はそっと気づかれないようにする、というのがスマートなやり方とされてる。内緒で、そっと、社会からカネを抜き取るようなスキームを完成させて走らせてるやつが今いちばんカネ持ちじゃねーの?「今の消費者は賢いから真摯な広告を」なんて殊勝なことを言いながら、一方の手じゃ、気づかれないように毒の量を増やして麻痺させるのが仕事なんだからな。
読者モデルブログから大分話が逸れちゃったな。
まあ、そういうことで。